介護保険とは?仕組み・使い方を
初めての人向けにわかりやすく解説
ひとことで言うと、介護保険は「介護にかかるお金の7〜9割を社会が負担してくれる制度」です。この記事では、初めての方向けに仕組みと使い方の流れを解説します。
① 介護保険をひとことで言うと
介護保険は、40歳以上の全員が保険料を出し合って、介護が必要になった人をみんなで支える公的な保険制度です。2000年にスタートしました。
医療保険(健康保険証)の介護版、とイメージするとわかりやすいです。病院で医療費が3割負担で済むように、介護サービスも1〜3割の自己負担で利用できます。
- 自宅で受ける:訪問介護(ヘルパー)、訪問看護、訪問入浴
- 通って受ける:デイサービス、デイケア(リハビリ)
- 泊まりで受ける:ショートステイ
- 施設に入って受ける:特養・老健などの施設サービス
- 環境を整える:福祉用具のレンタル、手すり設置などの住宅改修費補助
「施設」だけでなく、在宅介護を支えるサービスも幅広くカバーしています。
② 誰が使える?(対象者)
| 区分 | 対象者 | 使える条件 |
|---|---|---|
| 第1号被保険者 | 65歳以上 | 原因を問わず、介護が必要と認定されれば利用できる |
| 第2号被保険者 | 40〜64歳 | 特定の病気(若年性認知症・脳血管疾患など16種類)が原因の場合のみ |
ポイントは、65歳以上なら原因を問わず使えること。「年のせいで足腰が弱った」でも、認定さえ受ければ対象になります。
③ 自己負担は1〜3割。仕組みを解説
介護サービスの費用は、所得に応じて1割・2割・3割のいずれかを自己負担します。大半の方は1割負担です。
例えば、1万円分の訪問介護を利用した場合、1割負担の方の支払いは1,000円。残りの9,000円は介護保険から支払われます。
ただし「使い放題」ではない
要介護度ごとに「月に保険を使える上限額(支給限度額)」が決まっています。上限を超えた分は全額自己負担になります。
また、月の自己負担が高額になった場合は「高額介護サービス費制度」で払い戻しを受けられます。詳しくは費用の記事で解説しています。
④ 使えるようになるまでの流れ(4ステップ)
介護保険を使うには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。流れはこの4ステップです。
⑤ 要支援・要介護ってどう違う?
認定結果は7段階あります。ざっくり言うと、要支援は「予防が目的」、要介護は「介護が必要」な状態です。
| 区分 | 状態の目安 |
|---|---|
| 要支援1〜2 | 日常生活はほぼ自立しているが、一部に支援が必要。介護予防サービスの対象 |
| 要介護1〜2 | 歩行や立ち上がりが不安定。食事・排泄などで部分的な介助が必要 |
| 要介護3 | 日常生活全般に介助が必要。特養の入居条件はここから |
| 要介護4〜5 | 介護なしでは日常生活が困難〜ほぼ寝たきりの状態 |
※あくまで目安です。認定は心身の状態を総合的に判断して決まります。
⑥ 施設に入るときの介護保険
施設に入居した場合も、介護サービスの部分には介護保険が適用されます。
- 保険が効く:介護サービス費(食事介助・入浴介助・見守りなど)
- 保険が効かない:家賃(居住費)・食費・日常生活費・上乗せサービス
つまり「施設の月額費用がまるごと1割になる」わけではありません。保険が効くのは介護の部分だけで、住まいと食事のお金は自己負担。ここを誤解していると、見積もりを見て驚くことになります。
要介護度が上がるほど介護サービス費の総額も上がりますが、その分自己負担額も増える、という関係も覚えておくと施設の費用表が読みやすくなります。
📌 まとめ
- 介護保険は「介護費用の7〜9割を社会が負担してくれる」公的制度
- 65歳以上なら原因を問わず対象。ただし申請しないと使えない
- 使うには「申請→認定調査→認定結果→ケアプラン」の4ステップ
- 結果が出るまで約1ヶ月。「必要になりそう」の段階で早めに申請を
- 施設入居でも保険が効くのは介護部分だけ。家賃・食費は自己負担
※本記事は2026年時点の制度をもとにしています。介護保険制度は改定されることがあるため、最新情報は市区町村窓口または厚生労働省HPでご確認ください。